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家族経営の町工場で働いている経験から思うことを語る

驚く社員

家族経営の小さな会社で働くことに不安を感じていませんか?

本記事では、なにかと世間のイメージがよくない町工場で働いている私が、

家族経営、一族経営の会社で働いている感想

を素直に述べていきます。

目次

会社概要

始めに、私が勤める企業の情報を簡単に説明します。

製造業  従業員約50人(正社員40人・非正規10人) 創業60年

現在の社長は3代目

同族・家族経営の小企業は経営者一族が強い

私が勤める会社では、経営者一族が優遇されているのは、すぐに分かります。

会社の役職をみてみると、課長職以上は経営者と親族関係にある人がほとんどを占めます。

経営者と関係ない人で課長職以上の役職についている人は、たった2人。

しかも、私の主観ではありますが、管理職として有能な人は1人もいません。

かといって経営者一族以外の従業員にも有能な人間は見当たらず、頭おかしいんじゃないかって思ってしまう人もいます(笑)。

もちろん、私も有能な人間ではありませんよ。

だから、あまり人のことは言えません。

給料だって、もちろん肩書に見合った金額をもらっています。

はっきりとした金額は分かりませんが、生活ぶりを見れば分かります。

でも、経営者が自分の身内を優遇するのは、当然ですよね。

自分の身内には、少しでも豊かな生活を送ってもらいたい、と考えるのは当然のことです。

また同族企業でも、トヨタ自動車やサントリーといった、大企業なら話は別。

しかし、大企業ほどの監視も縛りもない小企業では、経営者が身内を優遇するのは、仕方ないと割り切りましょう。

身内優遇が気に入らなければ、すぐに会社を去ったほうが良いです。

経営幹部に一族以外がいると働きやすい

私が勤める会社には、社長の身内ではありませんが、社長の次に経営に影響力を持つ人がいます。

もしかしたら、社長以上に経営に関わっているかもしれません。

どのような人かというと、会社の経営が傾いたときに銀行から出向してきた人です。

総務部長をやっています。

小さな会社なので、総務が経理や財務もかねています。

ということは、会社のお金を握っている人ですね。

同族経営の小企業ではありますが、この総務部長の存在が、経営者一族が好き放題やることへの抑止力になっています。

たしかに、経営者一族の給料は高いですが、理不尽なほど高いわけではありません。

よくありがちな、会社で働いていない人間に、役員報酬という名目で給料を払っていることもありません。

社長の弟が工場長をやっていたのですが、能力不足により仕事から逃げ出し、2週間程度会社を休んだことがあります。

そのときは、他の社員に示しがつかないから、という理由で工場長から平社員に降格しました。

総務部長のおかげです。

給料もそれなりに減らされたとの噂です。

あくまで噂ですが。

また、今の社長は創業者から数えて3代目です。

総務部長は、創業者の時代からいます。

ということは、社長よりも会社経営については詳しいんですよね。

社長も総務部長をとても頼っています。

総務部長さま、さまさまです。

経営者一族よりも他の従業員が多い

従業員約50名の内、経営者の身内は15人程度です。残りの35人は経営者一族ではありません。

もちろん、私も違います。

経営者の身内以外の従業員が多いのは、心強いです。

色々と会社の不満や愚痴も言いやすいですからね。

もし、従業員の半分以上が経営者の身内だったら、確実に今より居心地は悪かったでしょう。

私が今の会社で働き続けていられる理由は、自分と同じ立場の人間が多くいることだと考えています。

世の中には、もっと小さな会社で従業員のほとんどが、経営者の身内という場合もあるでしょう。

そういった会社は、やめておいた方が無難だと思います。

身内の結束力は強いですからね。

社長の息子が仕事でミスをした場合、無関係である自分のせいにされてしまう可能性は、十分考えられます。

そして、抗議しても勝ち目はないでしょう。

身内は身内の味方をするのが常識です。

小さい同族経営企業でも働きやすい会社はある

なにかと敬遠される同族企業。

でも、中小企業は同族経営の会社も多いです。

役員の名前をチェックしてみると、社長と苗字が同じで顔も似ている、なんてことはザラにあります。

同族経営は理不尽なことが起きやすいから、働きたくない。

そう言っていると、転職の選択肢を狭めてしまいます。

ですから、以下のポイントをチェックして良さそうなら、入社を考えてみましょう。

・会社に強い影響力をもつ幹部に経営者一族以外がいる

・経営者の身内よりも、無関係な従業員の方が多い

・家族経営の会社で授業員が数人しかいない所は避ける

なかなか入社前の段階では分かり辛いことですが、大事なポイントですので必ずチェックしましょう。

私は今の会社に入社する前に、実際に働いている授業員の方に会って、話す機会を作ってもらいました。

そして、経営者の身内による理不尽な思いをしたことがあるか、聞きました。

その時は、「身内が優遇されてるな、とは感じる。だけど、そこまで理不尽な思いはしたことがない。」という情報を得ました。

だから入社してみようと思いました。

やっぱり不安ですからね。

小さな企業である上に、同族経営の企業に就職するのは。

結局、就職は入社してみなければ分からない、ギャンブルみたいな要素はあります。

でも、同族経営の小さな企業だからといって、すべての企業の居心地が悪いわけではありません。

なかには働きやすい同族企業も存在します。

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