【町工場はやめとけ】と言われ納得してしまう理由を解説

町工場はやめとけ」

私が町工場に転職するとき言われた言葉です。

町工場といえば、

  • 薄給激務
  • 底辺
  • 将来性がない

といったようにマイナスイメージがあるので、町工場で働くことを否定する人がいます。

そして、反論できない自分がいる。

私はいくつかの工場で働いた経験があり、今は町工場で働いている現役の現場作業員です。

そんな工場勤務のベテランと言ってもいい私が、

町工場への就職を考えているけれど、実際どんな感じなのか気になる

といった人の悩みを少しでも解決できるように本記事を書きました。

経験豊富な町工場の現役バリバリ作業員の立場から、

町工場なんてやめとけ

と言われてしまう理由を実体験をふまえて解説していきます。

町工場はやめとけと言われても完全否定はムリ

目次

町工場は薄給で休日が少ない

町工場といえば製造業界における小企業。

小企業は待遇、労働環境、福利厚生が大企業と比べよくないのが一般的ですが、町工場にも当てはまります。

基本給が安く残業しないときつい

町工場の基本給は安く、職種未経験の場合20万円もらえればいいほう。

また、地方の町工場は基本給20万円以下があたりまえのように存在します。

ウソだと思うならハローワークの求人をチェック

独身や実家暮らしなら生活していけますが、結婚して子どもがいるでもしたら残業、休日出勤、副業などしないと生活が苦しくなるのは間違いなし。

残業しないと稼げないのでダラダラ残業する人も多い

仕事が多く忙しければ残業もできるのでいいですが、ヒマなときは残業ができず給料明細の手取り額を見ると悲しい気分になります。

しかも、ボーナスだって出るだけありがたいって金額なことが多い。

ガッツリ稼ぎたい人は絶対に町工場はやめよう

年間休日が少ない

ハローワークで町工場の求人を見てもらえればわかりますが、

町工場の年間休日は100日前後が多い

大企業の工場は年間休日125日前後なので、町工場の休日は大企業と比べ月に約2日も少ないことになります。

さらに、ただでさえ少ない休みが休日出勤によって減ってしまうことも。

参考までに、私が働いている町工場の休日がどうなっているか説明しておきます。

  • 基本土日休みだが月に1日は土曜日出勤あり
  • 祝日がある週の土曜日は出勤になることが多い
  • お盆、年末年始、GWの連休があり年間休日は105日

薄給激務になりやすい

  • 町工場は給料が少なく休みも少ない
  • 残業しないとまともに稼げないので長時間労働になりがち
  • 工場仕事の特徴として体力的にきついことがあり激務だと感じることも多い

こうした理由で薄給激務になりやすい町工場はやめておけ、と言いたくなります。

町工場の作業場は底辺レベルできつい

工場勤務といえば3Kイメージがあるように、オフィスワークと比べたら「きつい、きたない、きけん」です。

企業規模や製造しているモノによってちがってきますが、町工場は小企業ゆえに作業環境が底辺だと感じることが多い

資金不足でキケンが放置される

町工場は資金に不安を抱えているところが多く、なかなか設備投資におカネを回せません。

そのため、設備が使い古されてボロボロでも使い続けることがあり、なかには作業中に身のキケンを感じることがあるほど。

私が働く鋳物工場では100kgを越える重量物をあつかうので、移動するときにクレーンを使います。

そのクレーンのチェーンがサビて劣化していつ切れてもおかしくない状態であったにも関わらず、

今はおカネがないから

との理由でなかなか対応してもらえませんでした。

結局チェーンは切れることなく修理されてよかったのですが、作業者は毎日文句ブーブー。

安全対策を満足にできない職場なんてやめておけ

作業場が暑すぎ寒すぎ

工場勤務がきつい理由の1つに夏の暑さと冬の寒さがあります。

デスクワークならばエアコンが効いた空間で作業できますが、工場の作業場でエアコンは期待できません。

大企業の工場でも生産現場の温度は外の気温に左右されるものですが、建物、設備におカネをかけられない町工場はなおさら暑さと寒さがきつい。

とくに夏の暑さはしんどい

冬はストーブやジェットヒーターを使えば温度を上げることができるので、寒さを和らげることが可能。

でも、夏場の工場は扇風機を使っても熱風しかきません。

整理整頓清掃できていない

町工場はなにかと忙しく時間に余裕がないので、整理整頓清掃がしっかりされていないところが多いです。

  • 毎日しっかり清掃されていないため職場がきたない
  • 工場内はいらない物が放置され、工具や備品の置き場所もバラバラ

といった感じで、とにかくゴチャゴチャしてきたない場所で作業をすることになります。

町工場は人手不足でクズ人材が多い

製造業である工場勤務は地味なイメージがつきまとい、人気がありません。

なかでも町工場は小企業のネガティブイメージもプラスされ、人手不足に悩んでいるところが多いです。

使えない人材が応募してくる

町工場は人気がないため、積極的に働きたいと思う人は少ないもの。

ですから、

他に働くところがないから仕方なく町工場に就職する

という人が多い。

他の会社で働くことができない=他の会社で通用しない人材

ということなので、クズ人材が応募してくることになります。

もちろん、まともで優秀な人も応募してきますが割合は少ない。

参考までに私が働く町工場に応募してきたヤバイ人を紹介すると、

  • 破れたジーンズ、Tシャツ姿で正社員の面接にきた人
  • 金髪でチョンマゲ頭、ピアス姿の写真を履歴書に貼ってきた人
  • 「今日は2日酔いなので」と面接で言い訳をする人

など、まともな会社はまず採用しないだろうなって人がいました。

町工場はよくない意味でビックリ人材が応募してくるよ

身内のコネ入社が多い

町工場は社長や従業員の身内、知人などのコネ入社がめずらしくありません。

コネ入社がわるいわけではありませんが、

  • 求人をだしても応募がないから
  • 自分の身内が仕事に困っているから

といったネガティブな理由で仕事の能力、適性関係なしに入社するから雇用のミスマッチが起きやすい。

そして、町工場は家族経営のところが多いのですが、社長の身内だからといってポンコツ人材でも優遇されるってのはあるあるです。

まともな教育がされない

町工場では教育におカネも時間もかけられません。

ですから、

使えない人材はずっと使えない人材のまま

同じ工場でも大企業ならばしっかりとした教育、研修体制があるので人材の成長も期待できます。

しかし、町工場でまともな教育など期待できません。

とくに新卒で町工場に就職してしまうと、社会人としての基礎スキルを習得しづらいので注意が必要。

有能な人材ほど会社に残らない

町工場にも有能な人材が入社しますが、働き続ける魅力がないのでやめてしまう人が多いです。

有能な人材ならば、今いる町工場より条件のいい会社で働くことができるから

しかし、町工場に多くいる無能な人材は他の会社で働くことができないので、不平不満を言いながらも働きつづけます。

使えない人材ほど残ることになる

町工場の人間関係は苦労しやすい

町工場は人手不足によって何かしら問題を抱えている人の割合が多く、人間関係で苦労しやすいです。

人付き合いが苦手な人が集まりやすい

製造業である工場はサービス業とちがって人とあまり関わらなくてもいい仕事が多いので、人付き合いが苦手な人が集まりやすい。

そのなかでも町工場は、とくにコミュニケーションがうまくとれない人が目立ちます。

  • あいさつしても無視する
  • 話がぜんぜんかみあわない
  • 何も言わずに人のモノを勝手に使う

こうした人と良好な人間関係をきずくのはむずかしい。

性格的にやばい人でも採用される

町工場は求人を出してもなかなか人が集まらないので、どうしても人手がほしいときは性格的に問題がありそうな人でも採用してしまいます。

私が働く町工場には、

  • 上司相手でもブチギレる
  • 人の話をぜんぜん聞こうとしない
  • 周りの人といっさいコミュニケーションをとろうとしない

など、仕事じゃなければぜったいに付き合わないって人がいます。

上司が無能すぎる

町工場の従業員は仕事の能力的に低レベルな人が多いのですが、それは上司にも当てはまります。

  • パワハラ当たりまえ
  • 自分が楽をすることばかり考える
  • 問題があっても放置しつづける

といったように管理職失格レベルの上司と付き合うのはとても苦労することまちがいなし。

町工場はつぶれやすく将来性がない

テレビドラマ半沢直樹に出てくる町工場「半沢ネジ」のように、町工場にはつぶれやすいモロさがあります。

とつぜん仕事がなくなる

町工場はある日とつぜん仕事がなくなってしまうリスクがあります。

なぜかというと、

町工場は大企業の下請けとして成り立っているところがほとんどだから

町工場でも自社製品であったり複数の企業から安定的に仕事を受注できていれば、一気に仕事がなくなることはありません。

しかし、1つの大企業に大きく依存している場合には、そこからの仕事がなくなれば終わり。

経営が成り立たなくなります。

資金がなく黒字なのに倒産する

町工場は資金のやりくりに苦労することが多く、会計上は黒字なのに倒産なんてことがありえます。

なぜかというと、

手持ちの現金が少ないから

製品を作って取引先に納品しても手形払いが一般的なので、すぐに現金を手にできるわけではありません。

しかし、材料費や従業員の給料などは現金で支払わなくてはならない。

現金不足で払うべきものが払えなくなり、そのまま倒産となることがあります。

私が働く町工場は経営危機になったことがありますが、そのときは大手の取引先にお願いして手形払いを現金払いにしてもらいました。

社長の後継者がいない

会社は社長がいないと成り立たないわけですが、町工場は社長の後継者がいないため廃業することが多い。

町工場には後継者を見つける余裕も育てる余裕もなし

よくあるパターンとして無能な社長の子どもや親族が会社を継ぐってのがあります。

無能な社長が経営して生き残れるほど世の中あまくないので、結局廃業してしまうことになります。

町工場はやめとけと言われても仕方ない

町工場へ就職を考えている人へ「町工場はやめとけ」と言いたくなる理由について解説してきました。

最後に「町工場はやめとけ」と言われてしまうポイントをまとめておきます。

  • 薄給激務になりやすい
  • 肉体的にしんどい環境での作業になりやすい
  • 無能な人材に囲まれて仕事をすることになりやすい
  • 人間関係で苦労しやすい
  • 将来性がなく倒産リスクが高い

本記事では町工場のネガティブ面ばかり取り上げてきましたが、町工場には町工場のよさもあります。

私は大卒でありながら、かれこれ10年以上も町工場で働きつづけています。

働きつづけている理由は、ズバリ楽だから。

給料は安いけれど、楽でまったり働ける町工場は存在します。

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