工場の派遣は求人が多く時給も高めで魅力的。
でも、きついと感じることが多い仕事です。
この記事はたった7ヶ月で工場の派遣がイヤになり逃げだした現役バリバリ工場ワーカーが、
工場で働く派遣がきついところ
を実体験を交え解説していきます。
工場の派遣は単純作業ばかりできつい
工場の派遣従業員がやる仕事は、単純な繰り返し作業が一般的。
慣れてしまえば楽に感じる仕事ですが、毎日同じことの繰り返しだとイヤになってきます。
工場の派遣はスキルアップしづらいからきつい
派遣は働いている企業からあまり教育されないのが一般的。
自己啓発をしてスキルアップしようと思っても否定されることもあります。
工場の派遣として働く=スキルアップできず市場価値を高めることができない
いつ解雇されるか分からない状況で転職市場価値を高められないのは、かなりきついです。
向上心を持ち仕事に取り組むことを否定される
私が過去に派遣として働いていたとき、少しでもスキルアップしようと行動したことがあります。
でも、
派遣なんだから余計なことは覚えず今の仕事をしっかりやってくれればいいよ
と正社員に言われました。
これではスキルアップは望めません。
教えるのが面倒で自分でやった方が早いと思っている
どの会社にも仕事を教えるのが面倒だという人はいます。
簡単に教えられることなら教えるのですが、少し難しいことになると教えるのに苦労するから。
また、
いついなくなるか分からない派遣に苦労して教えてもムダでしょ
という考えもあります。
今の私は正社員として働いているので、派遣従業員を教育する立場。
自分自身が派遣で働いていたときにスキルアップできず不安でつらかった体験をしたので、やる気があれば派遣であってもしっかり教育しようと考えています。
でも、
生産に追われていると教育する時間が多くとれない
という厳しい現実があるんです。
教えるのに時間がかかるならば自分でやった方が早く終わる
だから、教えることなく自分でやってしまうことが多いです。
派遣はつらい3K仕事をやらされやすい
工場勤務はよく「3K」と言われます。「3K」とは高学歴、高身長、高収入ではなく、
- きつい
- 汚い
- 危険
です。
そして、製造業の工場派遣では「3K」業務をやらされる可能性が高いです。
ちなみに私が今働いている工場で派遣社員がやっている仕事としては、
- 毒性のある薬剤を使った洗浄作業
- 大ケガの危険がある切断業務
- 平均30kgはある重量物を手作業で運搬
などがあります。ぶっちゃけて言うと私含めた正社員たちは、
あの仕事やりたくね~な~
って言ってます。
工場の派遣は仕事を失うリスクが高いからきつい
日本の雇用制度だと正社員は簡単に仕事を失うリスクは低いです。
しかし、派遣従業員は簡単に仕事を失なうリスクがあります。
なぜなら、
働いている企業に直接雇用されているわけではないから
次の派遣先がすぐ決まればいいですが、なかなか決まらなければずっと働けません。
工場と言えば製造業ですが、製造業は景気に左右されやすい業種。
景気がいいときはボーナスアップ、残業などで収入アップ。
しかし、いざ景気が悪くなると残業カット、ボーナスなしなど苦しい状況に追い込まれがち。
そして、企業としては仕事が減ったぶん人件費を削減しようとしますが、直接雇用ではない派遣社員は人数調整にとっても都合のいい存在となります。
2008年に起きたリーマンショックによる不景気で、多くの派遣社員たちが職を失いました。
そして、年越し派遣村の世話になったのです。
派遣は都合よく使われて簡単に解雇されても文句言えない立場
一生懸命会社のために働いても必要なくなればアッサリ解雇。
きついです。
給料面で不満を持ちやすい
肉体的につらい思いをして必死に動いている派遣よりも、暇で楽をしている正社員の方が高い給料をもらっていることはザラにあります。
俺はこんなに頑張っているのにアイツ(サボっている正社員)より給料が低いなんて・・・
と思っている派遣は少なからずいるはず。
もちろん、正社員には正社員でいろいろと苦労があります。
でも、同じような仕事をしているのに給料は正社員の方が高いなんてことがあります。
実際に私が働いている会社での話をすると、勤務時間の半分はただ腕を組みボーっと立っているだけの正社員がいます。
そして、すぐ近くでは派遣従業員が一生懸命研磨作業をしている。
その正社員が言うには「派遣たちがサボらないか監視している」とのことですが、私にはサボらないか監視している人こそがサボっているようにしか見えません。
もらっている年収は一生懸命働いている派遣よりも楽をしている正社員の方が多い、というやりきれない現実があります。
がんばって働いている自分よりも、楽をしている人の方が高い給料をもらっているのはきついです。
ボーナス時期は切なくつらい思いをする
会社員の大きな楽しみの1つにボーナスがありますが、派遣はボーナスをもらえないことが多くつらい思いをします。
私が大手精密機器工場で派遣として働いたときの話。
7月と12月になると正社員たちだけが集められてボーナスを支給されます。
その光景を横目に見ながらライン作業を必死でこなす私たち派遣。
自分は汗水たらして働いているのに何もなしか
と思わずにはいられませんでした。
同じ非正規でも派遣は1番きつい
バイトやパート、派遣といったように非正規雇用にもいろいろな形態がありますが、1番きついのは派遣です。
なぜなら、
同じ非正規でも派遣だけ区別されることがあるから
派遣だけ社内の消耗品が使えない
私が働く会社では、派遣だけ会社支給の手袋やマスクといった消耗品の使用ができません。
同じ非正規雇用でもバイトやパートは使うことができます。
派遣従業員たちは実費で作業に使う手袋やマスクを購入して使用している状況。
会社の言い分としては、
この会社の従業員ではないから
ということですが、同じ職場で働いているのに区別されるのはきついです。
昼食で食べているお弁当が頼めない
昼食で頼んでいるお弁当も派遣従業員だけ頼むことができません。
会社補助があり1食200円で食べられるありがたいお弁当なんですが、派遣は食べることができないので切ないです。
このように派遣従業員は働いている企業に直接雇用されているわけではないので、同じ非正規であるパートやバイトと区別されつらい思いをすることがあります。
まとめ:工場の派遣ならではのきついところ
最後に派遣として工場で働くきつさを簡潔にまとめておきます。
- 単純作業、繰り返し作業が多くきつい
- スキルアップしづらいのがきつい
- 仕事を失うリスクが高い
- 楽をしている正社員の方が高い給料をもらっているのがきつい
- バイトやパートよりも派遣はさらにきついところがある
工場の派遣は求人も多く就職しやすいのが魅力ですが、きついデメリットをしっかり理解しておいた方がいいです。