工場で働く正社員がきついと感じる理由をユニーク目線で解説

工場で働くのってきついイメージがありませんか?具体的には、

  • 繰り返しの作業ばかりできつい
  • 立ちっぱなしや重い物をあつかうことが多く体力的にしんどい
  • 夏は暑く冬は寒いなど働く環境がわるい

といったことが理由としてよくあげられます。

しかし、工場で働くきつさは他にもたくさんあり、なかには非正規従業員では感じられない正社員ならではのきつさもあります。

本記事は複数の工場でバイトや派遣として働いた経験があり、今は町工場の正社員として働く現役作業員が、

工場で働く正社員ならではのきつさ

に絞って深く解説しています。

きついと感じることを具体例を交えて伝えるよ

この記事を読んでいただければ、いざ働きはじめてから「こんなはずじゃなかった」という事態を減らせる手助けになるはずです。

目次

工場の正社員は生産ノルマがありきつい

工場の現場作業員は納期を守るため、生産数に対してノルマを与えられることが多いです。

そして、当たり前のことですが正社員は非正規従業員よりも生産ノルマ達成の責任が大きいもの。

バイトや派遣といった非正規従業員でしたら、ただ指示された仕事を黙々とこなせばいいです。

しかし、正社員は生産ノルマを達成するために指示を出すことを求められます。

ノルマ達成のため人や機械をどのように動かせば効率よく生産をあげられるか

を考えるのは大変な仕事。また、しっかり考えて計画を立てたとしても計画通りにいかないことが多いです。

  • 計画にはなかった急な仕事が入ってきて計画の変更を余儀なくされる
  • 戦力としてあてにしていた従業員が早退遅刻欠勤する
  • 機械トラブルが発生して修理するのに時間がかかる

など、想定外の事態が起こりうまくいきません。

そして、日々の生産ノルマが達成できずお客様が希望する納期に間に合わなくなってくるとどうなるのか?営業部門から、

どうなってるんだ?早くしろ!

と怒られます。

仕事量が少ないときはまだいいのですが、増えてくると納期対応が難しくなりきついです。

ノルマと言えば営業職というイメージが強いですが、工場の現場作業員にもあります。

工場の正社員は非正規への教育がきつい

正社員の仕事の1つに派遣やパートといった非正規従業員の教育があります。

工場勤務に頭がおかしい人はつきものですが、非正規従業員の中には頭おかしい人や変な人が目立つので、仕事を教えるのに苦労します。

覚えが悪くミスが多い人材への教育はしんどい

使えない人材は仕事の覚えが悪く、ミスも多いです。

  • 覚えられないのにメモをとらず何度も同じことを聞いてくる
  • 同じイージーミスを繰り返す
  • 言われた通りにやらず自己流でやり失敗を繰り返す

など、仕事を教える立場からしたらとてもつらい状況です。

私は立場上、仕事ができない使えない人への教育をよくしますがホントにイライラするもの。

いい加減に覚えろや!

と心の中で怒鳴りつつも根気よく教えるのはかなりきついです。

言葉の問題で外国人作業者への教育も大変

人手不足に悩まされがちな小さな町工場は、外国人労働者を使うことが多いです。

私が働く工場もブラジル人やインドネシア人、マレーシア人がいるよ

外国人労働者は日本人がやりたがらないきつい仕事でも一生懸命やってくれる人が多いです。

だから、とてもありがたい存在なのですが大きな問題があります。それは、

伝えたいことを正しく伝えるのが難しい

ということ。

日本語がまったく話せないという人はいませんが、日本人と同じ感覚でコミュニケーションを取れる人は少ないです。

日本語がうまく通じないことは日常茶飯事。

簡単な作業であればジェスチャーを交えて教えることができますが、少しでも難しい手順が必要な仕事はなかなか思い通りにいきません。

一通り説明して理解できたかどうかを外国人作業者に聞いてみます。

親指を立てて、

OK!バッチリ!

と言われても油断してはいけません。実際にやらせてみるとトンチンカンなことをやっています。

根気よく何度も教えればそのうちにできるようになりますが、言葉がうまく通じない相手に仕事を教えるのはきついです。

工場の正社員は給料が不安定できつい

正社員と言えば安定的な雇用と給料が魅力なのですが、工場勤務の正社員は安定的に高い給料をもらえるとは限りません。

大企業の工場は別にして、町工場クラスだと基本給が安く残業しないとまともに稼げないからです。

基本給が低い

工場勤務の従業員は稼ぐために残業をやりたがるひとが多いです。なぜかというと、基本給が安いから。

私が働いている工場(地方の田舎にある)だと、

高卒16万円・大卒18万円

安いですよね。昇給も多い年で5000円しかしません。しかも平社員だと基本給の限度額は280000円。

40代や50代になっても基本給が280000円はきついです。

東京などの都会ではとてもやっていけない給料であり、地方の田舎だから生活できるレベル。

ちなみに昔、アルバイトしていたプラスチック成型工場で正社員にならないかと誘われたことがあります。

そのとき提示された基本給は150000円でした。(笑)

小さな工場は利益率が低く人件費を高くできない

なぜ小さな町工場は正社員といえども基本給が安いのか?

大手企業の下請けが多いから

下請け仕事というのは利益率が低いもの。

元請けの大企業は少しでも利益をあげようと下請けに対してガンガンコストカットを要求してきます。

もうけの少ない仕事じゃ高い給料は払えない

収入が仕事の忙しさに大きく影響される

どの業界でも景気の変動によって収入が変わりますが、工場の多くを占める製造業はモロに影響を受けやすいのがきついです。

景気が良くて受注がバンバンとれるときは、イケイケドンドンで残業・休日出勤をしまくって稼ぐことができます。

過去に残業代が基本給より高かった経験もあるよ

しかし、いざ景気が悪くなって残業がゼロになるとどうなるのか。基本給が少ないがゆえに悲惨な給料となってしまいます。

残業しないとまともに稼げないのはきつい・・・

正社員は工場の他部署とやり取りがありきつい

工場の正社員は非正規従業員とは違い、目の前の作業だけをやっていればいいわけではありません。

工場の生産業務に関わる他の部署(営業部・品質管理部・労務管理部など)とのやり取りをする必要があります。

そして、この他部署とのやり取りはきついものになりがちです。なぜかというと、

各部署が自分の都合だけで好き勝手言ってくるから

では、各部署がどのようなことを言ってくるのか簡単に述べていきます。

工場の営業部は納期を最優先に考え生産数にこだわる

工場における営業の仕事は、お客様が欲しがるモノを欲しがるときに提供することです。

そして、工場の営業が1番多くもらうクレームが欲しがるときに製品を提供できない、つまり納期遅れに関するクレームです。

営業は納期遅延をとても嫌がるよ

ある製品の納期が遅れ始めると次から次へと納期遅延が発生する悪循環になりやすいので、現場作業者に対して数を多くつくることを要求してきます。

生産ノルマを達成するために長時間の残業をしなければならないこともあります。

品管・品証部は丁寧なモノづくりを求めてくる

品管(品質管理部)や品証(品質保証部)はお客様に不良品が納品されたときに1番責任を負う立場にあります。

ですから、モノづくりをしている工場の生産現場に対して、

不良品を出さない丁寧なモノづくり

を要求してきます。

たしかにお客様に不良品を納品してしまうと迷惑をかけることになり、信用にも関わる。

だから工場の現場作業員としても不良品を出したくないのですが、受注量が増えてくると難しい面があります。

なぜかというと、営業部からは納期を守るために「とにかく生産スピードをあげろ」とあおられるから。

丁寧なモノづくりをする余裕はありません

人事部からは労働時間の抑制を求められる

労働時間の管理や人件費削減を考えている人事部からは「残業を減らせ」とよく言われます。

工場の生産現場では受注が多く仕事が忙しいときは、どうしても長時間の残業をせざるえない状況になりがち

現場の作業員は残業したくてやっているわけではなく(なかには長時間残業を喜んでいる人もいますが)、納期に間に合わないから仕方なく残業しているのに「ムダな残業はするな」と言われるとムカつきます

各部署から相反することを言われ作業しなければならない

営業部、品管品証部、人事部それぞれに統一性のないことを好き勝手言われ、生産現場の作業員は混乱します。

実際にモノづくりをしている現場作業員からしてみれば、

現場の状況を見ることなく好き勝手言ってんじゃねえよ!

って感じです。

派遣やバイトといった非正規従業員だったら、工場に関わる他部署の人と関わる必要はほとんどありません。

しかし、工場の現場作業員とはいえ正社員として働いている以上、各部署とうまく連携を取り合って仕事を進めていかなくてならないのです。

モノづくり作業と直接関係ない業務で頭を悩ませななければならないのは、正社員ならではのきつさ

工場外の人ともやり取りすることがありきつい

大企業や組織体制がしっかりした企業は別ですが、町工場レベルだと生産現場の作業員クラスでも直接お客さまとやり取りすることがあります。

本来、お客様とやり取りするのは営業の仕事。

しかし、営業が生産状況をよく理解していないときなどは、現場の作業員にお客さまへの納期回答などするよう求めてきます。

お客様とのやり取りは緊張する

私は工場の現場作業員として働いていますが、特定の取引先に関する納期回答などはメールや電話でやり取りしています。

過去に接客販売業も経験しておりコミュ障ではありませんが、はじめの内は緊張しました。

納期の先延ばし交渉などをするときは怒られないかどうかビクビクしています。

営業では分からない技術的な問題を説明するため、取引先のところへ同行出張した経験もあります。

工場勤務といえどコミュ障だときつい思いをする場合があるので注意

工場で働く正社員だけがきついわけではない

工場勤務でつらい思いをするのは正社員だけではありません。

「単純作業だけをしていればいいから楽」と思われがちなバイトや派遣だってつらい面があります。

正社員もつらいけどバイトや派遣もつらい・・・

バイトや派遣として工場で働くきつさを解説」

まとめ:工場の正社員がきついと感じること

工場勤務のきついところはいろいろとありますが、本記事では正社員として働く中で感じるきつさにポイントを当てて解説してきました。

最後に、工場で働く正社員ならではのきつさをまとめておきます。

  • 納期を意識した生産ノルマ達成がきつい
  • 使えない派遣やバイトなどへの教育がきつい
  • 正社員なのに残業がないと給料が少なくきつい
  • 他部署とのやり取り調整がきつい
  • 社外の人とやり取りすることがありきつい

きついイメージが強いせいで底辺だと思われがちな工場勤務。

しかし、人によっては底辺どころか働きやすいと感じるところもあります。

私は大卒でありながら、町工場の作業者として働きつづけています。

工場勤務だけでなく、どんな仕事もきついところはあるもの。

もし工場で働くことに興味があるならば、世の中のイメージにまどわされることなく就職先として考えるのは十分アリです。

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